嫌いな曜日を好きになる方法

少し前、生徒たちと、好きな曜日と嫌いな曜日の話をした。


好きな曜日は、大体が金曜日、または土曜日。これは多くの方が賛同するのではないかと思う。では嫌いな曜日は何かというと、月曜日、あるいは日曜日の夕方以降。月曜日は学校や仕事が始まる日だからであろう。日曜日の夕方以降に気分が落ちることを「サザエさん症候群」と呼ぶらしいが、のんびりとした休日の終焉を思い、憂うつになるのも分かる。


そこで私は「嫌いな曜日を好きになる方法があるよ。」と言ってみた。みんな、興味津々でこちらに向き直る。特に「せっかく休みが続いてたのに、なんでまた明日から学校なんだろって思うから、日曜の夜ってすごくイヤ~な気分になるんだよなぁ。」とボヤいていた生徒の目が、期待に輝く。それはね、と私は言った。「次が来るまで、あと一週間もあると気づくこと。」皆一様にぽかんとしている。意味が分からない?説明しよう。


つまりこういうこと。一週間は七日間である。その内の苦手な曜日が日曜日の夕方だとして、次にその日曜の夕方がやってくるのは、週の内最長の七日後なわけだ。だったら、今のこの時間さえ乗り越えれば、次がやってくるのは遙か一週間も先なのである。


「でもさ、今この瞬間がイヤだって思う気持ちはどうしたらいいの?」と質問を受けた。

確かにその通り。だから、こんな風に考えるのはどうだろう。嫌いな曜日の日には自分の中で全てのハードルをガンと下げてやるのだ。それこそ地面すれすれくらいの高さにね。そしてどんなことでもいい、何か前向きなことが出来たなら、その曜日に限っては、そりゃもう、激甘すぎるくらい自分を褒めてあげるのだ。例えば、残っていた宿題を片付けるという、本来なら当たり前のことであっても「ええっ、ちゃんと宿題を終えられた!私って偉い!」。家族の混み合う時間を割けて早めにお風呂に入っただけで「わ、僕ってすごすぎ!早めに風呂に入って、明日に備えようとしてる!素晴らしい!」となど自分を絶賛してやるのだ。

だって、ただでさえ、気分が落ちる「日曜日の夕方」に、すべきことをこなしているのだもの。当たり前なんかじゃない。それって実は、本当に力が要ることだと私は思う。


まとめ。嫌いな曜日があってもいい。でも、次に嫌いな曜日が来るまでの期間は最長であるという事実を思い出すこと。気持ちが落ち込むのであれば、頑張っている自分をきちんと認めてあげること。


意外と有効な方法だから、試してみてほしい。


Be ambitious, boys and girls!

Be ambitious, dear friends.

現役英語講師の頭の中。