今日はポジティブよりも前向きになれる方法を記そうと思う。
ひと頃しきりに「ポジティブシンキング」が流行ったことがあった。簡単に言うと「どんなことでも前向きに考えましょう」ということ。この考え自体に反対なのではない。マイナスに見えることをプラスに変換してとらえられたら、素晴らしい。しかしそれは、すべての人に応用できるのだろうかと私は疑問に感じるのである。
悲しく辛いことが自分に起こったとする。例えば、どうしても合格したかった試験に落ちてしまったとしよう。その時に「ああ、自分の努力が足りないことが良く分かった。もっと頑張ろう、そして次こそ合格を目指すんだ!やる気が出てきたぞ。」とすぐに前向きに切り替えられる人はどれだけいるだろうか。少なくとも私には無理だ。不合格そのものへの理不尽な腹立ちとか、自分の不甲斐なさへの悔しさとか、拒絶されたような悲しさとか、もうこんなことしたくないと不貞腐れたりとか、どうせ合格したからと言って大したことじゃないしと負け惜しみに走ったりとか。とにかくしばらくはそういったマイナスの感情や思考に支配されてしまう。
しかし私は伝えたい。まるで自分が否定されたかのような状況に陥った時(こういうのは人生で必須であるから避けることはまず難しい)、無理に前向きになろうとしたり、わざと自分に言い聞かせてポジティブ思考に持っていく必要はない。負の感情がマイナス値だとすると、そこから正の感情であるプラス値までジャンプするのは、多少距離がある。まずはゼロ地点、すなわちニュートラル(どちらにも振れていないこと)を目指すのだ。では、ニュートラルとはいったいどんなものか。ニュートラルとは「あるがままを受け入れる」状態のことである。先の例に倣(なら)うなら、不合格だった自分をそのまま受け入れる状態。自分が持つ一切の感情も、今の自分だとして受け入れる。決して批判をせずにね。
人は多くの失敗を繰り返し、時には不慮の悲劇に遭遇しながら日々を生きている。だが何が起きようとも、マイナスであれプラスであれ、あなたの存在を否定する理由にはなり得ない。それもあなたのたった一つの貴重な人生の一部なのだ。すなわちどんな出来事が起きても、あなたはあなたのままで生きていていいのだ。
辛いことに遭遇したら、思い出してほしい。無理に前向きにならずともよい。まずは自分と自分の状況を受け入れよう。そして、ゆっくり休息を得る。いつか力を蓄えて、あなたにとってのベストな方法で、前を向いて行動開始できるようになる日が必ず来るからね。
Be ambitious, boys and girls!
今日も読んでくれてありがとう。ポチっと押してランキングに協力いただければ嬉しいです♪
0コメント