完璧に記憶できる技

学生時代は覚えることだらけだ。


その代表的なものが試験やテスト。小学校を卒業して中学生になる時様々な変化があるけれど、勉強せねばと身をもって実感するのは最初の試験の時ではなかろうか。苦労するね、まったく。


ところで人の記憶が定着するためには7回の繰り返しが必要だそうだ。1度聞いただけのことは人は翌日にはほとんど忘れてしまう。だから翌日もう一度おさらいする。さらに翌日にもう一度復習する。一週間後にもう一度同じ場所をなぞらえる。…7回でほぼ忘れない状態になる。覚えるためには何度も重ねて学ぶことが重要なのだ。


そこに加えてもう一つ、さらに完璧に記憶するための学習方法を伝授したい。

それは、「教える側」になること。


簡単に実践方法を紹介する。
自分にとってちょっと覚えづらい英単語があるとする。例えば「Celsius」。気温を表す「摂氏」の意味。これを何回も音読して書いて一応、覚えたとする。それを、周りの人に教えるのだ。親きょうだいや仲のいい友達が良いだろう。その時「先生」として自分なりの覚えた方法やつかんだ小ネタもついでに伝授しておく。「Celsiusの意味は摂氏だから気温は“℃”であらわすんだよ。ちなみにアメリカで気温を測る単位に華氏を使っているから英語の華氏(Fahrenheit)からとった“°F”の単位で温度をあらわすんだよ。」などとググりたてホヤホヤの知識をちょっと偉そうに伝えるとよい。相手が納得してくれたり感心してくれたなら、心の中でガッツポーズをどうぞ。あなたは小さなレクチャーを成功させたのだ。おめでとう。


自分で覚えること(インプット)から一歩進み、誰かに知識を教えること(アウトプット)。これがさらなる記憶の定着と深い理解に作用する。


さあ、今日から勉強するときには、①7回繰り返して復習しよう。そして、②得た知識を誰かに教えよう。覚えたいことを完璧に記憶する技、ぜひ試してほしい。


Be ambitious, boys and girls!