大人は偉そうである。
と、書いている自分も世間一般の大人のひとりだが、今日はつまらない大人を見抜く方法を伝えたい。つまらないというのは、尊敬するに値しない人という意味である。もし大人がこのコラムを読んでいるならドキリとするかもしれない。
先に言っておきたい。
世の中に完璧な人はいない。たぶん99パーセントもいない。95パーセント、90パーセントでも難しい。おそらく、ほとんどの人は、自分の人生で6~7割の努力をしつつどうにもならない3~4割の悩みや辛さを抱えながら生きているはずだ。人とは概して未完成なものである。だから、あなたの親や学校の教師や、塾の講師や、親せきやご近所の周りの大人たちが失敗したり間違ったりするのは、仕方ない。時には目をつぶってあげたり多めに見てあげてたりするのもいいだろう。どこまで許容してあげるかは、あなたの自由だれど、それが忍耐と言う経験値を上げてくれたりするよ。
しかし、たったひとつ、尊敬するに値しない大人を見分けるポイントがある。ぜひ押さえておこう。それは謝れない人のことである。さらに残念ながら、こういう大人って、少なくない。
明らかに自分が勘違いしているのにお店の人に文句を言い、自分の過ちに気づいても「あ、そう…」だとか「なんだ、ややこしいな」とかボソッとつぶやく大人。いつも「遅刻しちゃだめ!」とさんざん子供を叱っておいて、自分が遅れた時には「やばっ」で済ます大人。間違った知識を教え生徒に指摘された時素知らぬ顔でやり直す大人。こういう人はいつだって自分の非を認めないし、謝らない。つまらないし、もったいないと思う。
人である限り失敗することは当たり前だし、時には誰かの誤解を招くことだってある。大切なのはその後の態度。迷惑をかけたり、過ちに気づいたのなら、きちんと「ごめんなさい」と言って、改める。その方が、ミスをなかったことにしてゴニョゴニョと取り繕うより、10倍潔いし、100倍カッコいい。
繰り返すけど、失敗や過ちは誰にでもある。けれど、自分の間違いに正々堂々と対処できる人は信じるに値するひとつの基準になるということ。つまらない大人を見抜く方法として覚えておくといい。
Be ambitious, boys and girls!
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