我が三大辛味体験記

昨日韓国出身の友人より、唐辛子をひと袋いただいた。


緑と赤の唐辛子である。早速、夕食時にオリーブオイルで炒めて塩こしょうを軽く振り、しょうゆでもってありがたくいただくことにした。が、衝撃の辛さである。いやもう、実に心底真実辛い。口の中が燃えるという表現があるが、小さめの唐辛子をピーマンの要領でぱくぱくっと食べたら口中は大火事になった。辛党を自認する私が、牛乳をコップ2杯、一気に飲み干さずには居られないほど(正直言うとこれだけでは治まらず他にも色々飲んだ)だった。家族には「涙が出てるよ。」と指摘された。だって、止まらないのだもの!普段は涼しい顔をして辛い者をぱくつく私が、この唐辛子の前では涙と汗をコントロール出来なかった。さながら高校野球で県大会を優勝したエース投手が、メジャーリーグに挑戦したところ全くもって歯が立たなかったような感じ。妙な例えですみません、とにかく忸怩(じくじ)たる思いで井の中の蛙たる我が身を知ったのであった。(しかし辛くとも、美味だった。)


久しぶりに衝撃の辛さを体験したついでに、我が人生における三大辛味体験を記そうと思う。


一つ目は高校時代。レトルトのカレーライスの体験。当時から辛い物好きの頭角を現していた私は、ある日コンビニで「カレー辛味10倍」とかいうネーミングのレトルトカレーを見つけた。辛さが通常の10倍だって?その上付属のスパイス粉をかけると30倍の辛さになるそうな。友人とカレー店に行っては激辛と称されるレベルを好んで食す私は、ためらうことなく「カレー辛味10倍」を買って、ランチにいただくことにした。もちろん30倍のスパイス粉も存分にふりかけて。カレーは見た目はブラック、とまではいかないが相当濃い色合いのカレーである。いただきます、とスプーンで一口運んだ。その時不思議なことが起こった。飲み下したカレーは、のどと食道を通り、胃に達するまで、しっかりと移動していく感覚があるのだ。まるでそのかたまり自体が通りながら発火しているような。そんなことは初めてであった。だが、味は悪くない。辛いっちゃ辛いが、まだ大丈夫。二口目を運ぶ。やはりカレーが主張しながら胃に下る様子が感じられる。そして三口目・・・に達するまでに胃がキリキリと痛み出した。やられた。どうやら爆発してしまったらしい。その後カレーを全て食べた記憶がないので、おそらく痛みに耐えかねてリタイヤしてしまったのだろう。勿体ないことをした。


それにしても、自分の能力を過信してはいけないものである。そういえばレトルトカレーのパッケージの表面には「大変辛くなりますので、スパイス粉は少しずつ試しながらかけてください」という注意書きがしっかり書かれていた。そうか、最初から少しずつふりかけていけば、もう少し美味しくいただけたかもしれないよなあ・・・という薄い後悔を感じつつ、今記事は脱稿とする。

(続く)


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現役英語講師の頭の中。