週半ばのエール

数日、秋晴れが続いている。

秋の空は高い、と言われる。水分をたっぷり湛えたもりもりの入道雲がうかぶ躍動感がある夏の空と比べると、青さがやや薄まり、雲が途切れて天に散らばっている秋の空は、確かに涼しげで高く見える。　　

統計では、１０月１０日は一年で最も快晴となる率が高いそうだ。だから以前は体育の日が１０月１０日だったわけだ。一番晴れる日に運動会を開催するために。今年はオリンピックのために体育の日がスポーツの日として８月に移動されたが、本来はそういう理由だったらしい。

他にもいつからか日程が変わってしまった祝日には成人の日、海の日、それから敬老の日がある。ハッピーマンデーという制度ができて、続けて休日を取りやすいように考えられたからだそうだ。私はこの制度は良いなと思っている。特に学生たちにとっては。続けて休みがあるので、家族と過ごしたり、友達と会ったり、テスト勉強の追い込みをしたり、趣味に費やしたり、または何もせずのんびり過ごしたっていい。何にも囚われず自分の目的に勤める時間って、たまには必要だと思う。

だって生徒たちは、毎日「戦って」いると思う。平日、制服を着て外に出ると、色んな「敵」が待っている。そりゃ、学校は楽しいし、友達と会えるのは嬉しいことだけど、同時に、不安だってある。朝イチの苦手な教科に前向きに立ち向かえるだろうか、４時間目単語テストは及第点を取れるだろうか、昼休みは仲のいい友達と過ごせるだろうか、今日こそは部活で後輩にうまく指導出来るだろうか‥。いかに１日を過ごすかを考え出すと、きっと毎日、大小悩みのタネは尽きない。

そう、彼らは毎日一生懸命で、本当に頑張っているのだ。